求職者は、給与額や仕事内容、勤務地などを見て、応募するかを判断します。求人情報を出しても応募が集まらないときは、求職者に仕事内容が正しく伝わっていない、競合他社より労働条件が悪いなどの原因が考えられます。業務の流れを具体的に記載したり、求人媒体を変更したりして、効率よく応募者を集めましょう。
採用活動を効率よく進めるためには、求職者が見ているポイントや、応募したくなる求人情報の書き方を知っておくことが重要です。この記事では、求人情報を出しても応募者が集まらない原因や、応募数を増やすための対策を紹介します。採用活動で困っている方は、ぜひチェックしておきましょう。
目次
求職者は求人情報のどこを見ている?注目される5つのポイントを紹介
給与額や仕事内容、勤務地などは、求人情報のなかでとくに注目されるポイントです。求職者の重要な判断基準になるケースも多いため、しっかりと記載しておきましょう。以下、それぞれの項目について詳しく解説します。
給与額
時給や月給といった給与額は、求人情報のなかで最も注目されるポイントのひとつです。仕事内容に対する給与額は妥当か、目標としている収入を得られそうかを判断してから、その他の細かい情報をチェックするという求職者も多いでしょう。
求人情報をしっかりと見てもらいたいなら、給与額を明記しておくことが重要です。基本給はもちろん、スキルや経験による給与アップはあるのか、休日と平日で時給は異なるのかなど、細かな条件まで記載しておくと、求職者が自分に合う職場なのかを判断しやすくなります。
仕事内容
仕事内容も求職者にとって重要な項目です。採用されてからどのような仕事をするのかわからなければ、求職者は安心して応募することができません。
求職者が働く様子をイメージしやすいよう、仕事内容を具体的に書いておくことや写真を掲載することが大切です。興味のある内容なのか、自分のスキルや経験に合っているのかなどを判断できるよう、毎日の業務の流れや研修について記載しておくのもよいでしょう。
勤務地
勤務地を重視して仕事を選ぶ求職者もいます。自宅からの距離や路線をチェックして、通いやすい職場を選ぶ人も多いでしょう。
求人情報には、勤務地はもちろん、最寄駅からの距離や転勤の有無、車通勤や自転車通勤が可能かどうかを記載しておくことが重要です。事務系の仕事の場合は、リモートワークが可能かどうかも記載しておきましょう。
労働条件
勤務時間や休日などの労働条件も、求職者がチェックするポイントのひとつです。バリバリ働きたいという人がいる一方、学業や家事と両立して働きたい人や、ワークライフバランスを重視したい人もいます。基本的な勤務時間や休日の日数、シフト制かどうかなどを記載しておきましょう。
やりがい
稼ぐだけではなく、仕事にやりがいを求めている人もいます。企業の理念や目的はもちろん、働くことでどのような社会貢献ができるのか、どのようなスキルを習得できるのかなどを記載しておくことで、求職者へアピールできるでしょう。
求人情報を掲載しても応募が集まらない6つの理由
求人情報を出しても応募が集まらない理由としては、求職者が仕事内容をイメージできない、応募条件が厳しすぎる、競合他社より条件が悪い、といったことが挙げられます。それぞれの理由について解説しますので、チェックしておきましょう。
求職者が仕事内容をイメージできない
求人情報を見たときに、求職者が仕事内容をリアルにイメージできないと、なかなか応募は集まりません。仕事内容をイメージしにくい原因としては、記載内容が曖昧すぎたり簡潔すぎたりすることが挙げられます。もちろん、仕事内容をわかりやすく簡潔に表現することは大切ですが、情報が少なすぎると求職者が不安を感じてしまうでしょう。
大変な業務を任されるのではないか、重要な内容を隠しているのではないかなどと求職者が感じると、安心して応募してもらえません。業務内容を箇条書きで表現するなど、過不足なく記載することが重要です。
応募条件が厳しすぎる
条件が厳しすぎることも応募者が集まらない原因のひとつです。優秀な人材を採用したいと考え、求めるスキルや資格、実務経験などを記載するケースもありますが、あまりに条件が厳しいと求職者が応募をためらってしまう可能性もあります。
条件をクリアしていたとしても、厳しそうな職場だと思われ、ほかの仕事を選ぶ人もいるでしょう。なかなか応募者が集まらないときは、絶対に必要なスキルだけを明記するなど、応募しやすい条件に調整することが大切です。
自社に合った求人募集方法を利用していない
自社サイト内に採用ページを新設したり、ハローワークに求人情報を出したりするだけで、人材が集まるわけではありません。求人募集の方法は多様化しており、TwitterやInstagramなどのSNSを活用して優秀な人材を確保する企業も増えてきました。
求人サイトのなかにもさまざまなタイプがあります。短期アルバイト向け、女性向け、ハイクラス転職向けなど、特定の求職者向けのサービスも多いため、自社の目的や求める人材像に合わせて選択することが大切です。
給与額や労働条件が競合他社より悪い
条件が競合他社より悪いことも、応募者が集まらない理由のひとつです。求職者は、ひとつの求人情報だけを見て応募するのではなく、複数の仕事を比較したうえで応募先を決めるケースが多いでしょう。
似たような仕事なのに他社より時給が低い、同業者のなかで休日が少ない、といった場合はなかなか応募が集まりません。他社の求人情報もチェックして、自社の条件が劣っていないか確認してみましょう。
企業のWebサイトが更新されていない
求人サイトで情報をチェックした後、気になる企業のWebサイトを見て、詳しい内容を調べる求職者もいます。Webサイトが更新されていなかったり、情報が不足していたりすると、どのような企業なのかを把握できず、求職者が不安を感じて応募を見合わせる可能性もあります。求人サイトやSNSなどの媒体を利用して採用活動を進めている場合でも、自社のWebサイトをしっかりと管理しておきましょう。
求人募集を出すタイミングが悪い
求人募集を出すタイミングが悪いと、なかなか応募が集まらないでしょう。社員やアルバイトが辞めたタイミングで求人情報を掲載する企業も多いかもしれませんが、求職者自体が少ない時期にはなかなか応募が集まりません。
スタッフが不足することで業務に支障が出ないよう、計画的に採用活動を進めることが大切です。新卒者を採用したいなら就職活動が始まる時期、学生アルバイトを募集するなら夏休み前など、求職者が増えるタイミングに合わせて求人募集を出しましょう。
求人情報を出しても応募が集まらないときの対策
求人情報を掲載してもなかなか応募者が集まらないときは、仕事内容を具体的に記載する、募集の理由を明記する、利用する媒体を見直す、といった対策を試してみましょう。以下、それぞれの方法のポイントを解説します。
仕事内容や職場の雰囲気を具体的に記載する
前述のとおり、仕事内容に関する情報が少ないと、求職者が不安を感じて応募をためらうケースもあります。なかなか応募者が集まらないときは、仕事内容や職場の雰囲気をより詳しく記載してみましょう。
たとえば、「接客」や「営業」などと曖昧に書くのではなく、「来店したお客様に対して商品の説明をして、レジで精算を行います」「慣れるまでは先輩スタッフが一緒に対応しますので、初めての方でも心配はありません」などと具体化すると、求職者が仕事をイメージしやすくなります。
職場や働いている人の雰囲気を明記するのもおすすめです。「明るい職場です」「女性スタッフが多く活躍しています」「淡々と作業するのが好きな方に最適です」など、求める人材像に合わせて記載しておけば、応募数が増えることを期待できます。
求人募集の理由を明確にする
新しい人材を募集する理由を記載しておくことも重要です。とくに頻繁に求人募集を出すと、求職者に「すぐにスタッフが辞めてしまうような大変な仕事なのかな」などと思われる可能性もあります。募集の理由を明確にして、求職者に安心してもらうことが大切です。
たとえば、「事業の拡大にともない、新しいスタッフを募集します」「繁忙期に入るため、一緒に頑張る仲間を募集します」などと、前向きな理由を記載しておくとよいでしょう。
求人募集の理由は、応募者にとっての志望動機のようなものです。志望動機が不明確な場合に採用を見送るのと同様、求人募集の理由がよくわからないと、求職者は応募を控えることもあります。企業側も選ばれる立場であるため、アピールにつながるような理由をわかりやすく記載しておきましょう。
キャッチコピーやサムネイル画像を魅力的なものにする
求人サイトを利用している場合、魅力的なキャッチコピーやサムネイル画像を設定しましょう。サムネイル画像とは、検索結果の一覧などに並ぶ、小さいサイズの写真やイラストのことです。
多くの企業が求人サイトを利用して人材を募集しているため、求職者はすべての求人情報を閲覧するわけではありません。まずは勤務地や業種などで絞り込み、検索結果一覧に並ぶキャッチコピーや写真を見て、気になる求人情報をチェックするのが一般的です。
多くの求人情報のなかから自社を選んでクリックしてもらうためには、求職者が興味を持ちそうなキャッチコピーやサムネイル画像を設定する必要があります。せっかく仕事内容に関する情報を充実させても、クリックされなければ読んでもらえません。競合他社のキャッチコピーやサムネイル画像を参考にしながら、魅力的なものを作成しましょう。
利用する求人媒体を見直す
応募が集まらないときは、利用する求人媒体を見直すことも必要です。求人募集の方法としては、ハローワーク、求人サイト、自社サイト、SNS、紙媒体などが挙げられます。採用活動がうまく進まない場合は、利用している媒体が、自社の目的や求める人材像にマッチしていない可能性があります。
別の方法に変更することで大きな結果を得られることもあるため、ぜひ試してみましょう。複数の方法を組み合わせるのもおすすめです。求人サイトと紙媒体を併用して幅広い層の求職者へアプローチする、SNSで仕事内容や働く様子を伝えつつ、プロフィール欄に採用ページのURLを貼っておくなど、求人媒体を組み合わせて活用することで応募者が増えるケースもあるでしょう。
給与額や労働条件を改善する
時給や日給、休日の日数などを見直すことで応募者が増えることもあります。求職者は複数の求人情報を見て、給与や労働条件を比較することが多いため、同業他社より条件が悪いとなかなか応募者が集まりません。
時給や休日を変更するのが難しい場合は、働きやすさや福利厚生、働くことで得られるメリットなどをアピールするとよいでしょう。介護や育児で出勤できない日は柔軟に対応できる、テスト期間は勤務時間を減らせる、といった点をアピールするのもおすすめです。初心者向けの研修がある、接客スキルを習得できるなど、メリットを提示するのもよいでしょう。
必要に応じて有料オプションを利用する
すぐに人材を確保したい場合は、求人サイトの有料オプションや、SNSの有料プロモーションを利用するのもおすすめです。有料オプションの有無や内容は利用しているサービスによって異なりますが、自社の求人情報を目立つ位置に表示できるため、応募数アップを期待できます。ただし費用が発生するため、利用するタイミングや期間には注意しましょう。
求人情報を充実させて効率よく応募を集めよう!
今回は、求人情報を出しても応募が集まらない原因や、効率よく応募を集める方法を紹介しました。応募がなかなか集まらない場合、労働条件が他社より劣っている、仕事内容や魅力が求職者に伝わっていない、といった原因があるかもしれません。業務の流れや職場の雰囲気を具体的に記載したり、労働条件を見直したりして、魅力的な職場であることを求職者にアピールしましょう。
求人媒体の見直しを検討することも重要です。『グレフ(greff)』なら、無料で求人情報を掲載でき、効率よく人材を確保できます。成果報酬型であるため、仮に応募者が集まらなかった場合には、費用は発生しません。何件でも気軽に掲載できますので、ぜひご利用ください。